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江戸暦の読み方

2010.2.6

いまのわれわれのカレンダーとはあまりに違う江戸の暦。
なんだかやたらと文字がいっぱいで、でもいったい何が書いているのかサッパリ分からない、という方がほとんどでしょう。
そこでちょっと江戸の暦の見方を勉強してみたいと思います。


さて、江戸の暦にもいろいろと種類があるわけですが、ここで使うのは「江戸の暦コレクション」のコーナーでもご紹介しました「略暦」です。
壁に貼って使う略暦は、われわれのカレンダーにいちばん近い存在です。
現代と江戸と、どんな違いがあるのかよくご覧ください。


まずは暦のいちばん上の部分。
ここには何年の暦なのかが大きく書かれています。
(この時代の文字はいまとは逆に「右から左」に読みますので、お間違えの無いように。)

「慶応四戊辰略暦」

と書かれていますね。
「慶応四」はそのまま慶応四年、「戊辰」はこの年の干支です。
江戸時代は年号を表すのによくこの干支(十干十二支)を使いました。
戊辰という字からあの「戊辰戦争」を連想された方も多いと思いますが、その通り、正解です。
慶応四年のこの戊辰の年に起きた戦争だから「戊辰戦争」というわけです。
こういうのは他にも「壬申の乱」とか、あと甲子園球場の「甲子」なんかもそうで、事件や出来事のあった年の干支をそのまま名称に使っているわけです。

戊辰はまた、「ぼしん」という読みの他にも「つちのえたつ」とも読みます。
先ほどの甲子園球場の場合の甲子は「きのえね」。
生まれ年に関する有名な俗信として「ひのえうま」というのがありますが、これは干支で言う「丙午」の年を指します。