文政四年の絵暦・大小暦
2008.10.2おじいさんと孫が「きつね拳」/解説
では解答です。
この問題、実は背景に書かれている文章が読めれば、案外すぐに解けてしまう問題なんです。
まず、絵の右半分。
という、絵の内容にあわせた狂歌が詠まれています。

そして左側。実はここに暦の読み解き方のヒントがしっかり書いてあるのです。
大の月は濁る字(濁音)。澄む字(清音)は小の月、という意味です。
ここでさっきの狂歌を改めて見てみます。
「めでたいぞ 孫とぢぢいで 狐けん」
実はこの文章の1文字目から12文字目までが、この年の12ヶ月の大小に対応しているのです。
まず、1文字目の「め」は清音、2文字目の「で」は濁音ですね。
清音は小、濁音は大ということですから、「めでたいぞまごとぢぢいで」までの12文字をこのルールに従って大小に置き換えてみると、
「め(小)/で(大)/た(小)/い(小)/ぞ(大)/ま(小)/ご(大)/と(小)/ぢ(大)/ぢ(大)/い(小)/で(大)」
…となります。
ということはつまり、1,3,4,6,8,11文字目が清音で小の月、2,5,7,9,10,12文字目が大の月というわけです。
ここまでくるともうほとんど暗号文ですね。
でもほんと、よく考えられた絵暦です。
※「大の月、小の月」について、詳しくは「旧暦入門」のページ、「一ヶ月は29日か30日」をご覧ください。



