元治二年の絵暦・大小暦(2)
2008.10.2吉例御年玉乙牛の春興
いままで見てきた絵暦は、なんとなくそれっぽい数字のかたまりがあったりして比較的わかりやすかったと思いますが、こんどのはちょっと違います。
カレンダーっぽいものがどこにも見当たりません。でもこれもちゃんとした暦なんですよ。
作者は一恵斎芳幾。本業は役者絵などを描く浮世絵師なのですが、こうした絵暦をはじめ戯画などもたくさん描いている洒落っ気のある浮世絵師です。
で、この作品ですが、まずタイトルに「乙牛」とあり、絵にも乙姫と牛が描かれていますね。なぜ乙姫と牛なのかというと、これは十干十二支でいうところの「乙丑の年」の「乙丑」になぞらえた絵になっているわけです。
乙丑の年というのは、元治二年(慶応元年/1865)にあたりますので、この絵暦は元治二年の暦を表しているというわけです。
さて肝心の暦ですが、いったいこの絵の中のどこに隠されているのでしょうか?
いままでの絵暦とはちょっとパターンが違いますが、よーく見ればそのうち気がつくと思います。
答は次のページで…



