元治二年の絵暦・大小暦(1)
2008.10.1引き札に描かれた大小暦/解説

どこに暦が描かれているか、分かりましたか?
答えは凧揚げで遊んでいる子供の凧です。よく見ると、絵柄が大小暦になっているのがわかりますよね。
数字が並んでいたので、ほとんどの方がすぐに気がついたかもしれません。
でも、ちょっと難しいのが大の月と小の月の見分け方です。
パッと見、ただ数字が交互に並んでいるようにしか見えませんね。さて、どの月が大でどの月が小か、どうやって見分ければいいのでしょう?
ヒントは凧の上段の「大」「小」の文字にあります。
よく見ると「大」が青背景に白抜き文字、「小」は白背景に青い文字ですね。
つまり「白い文字が大の月、青い文字が小の月」というわけです。
あと、左の列の上から3マス目にちょっと見慣れない文字がありますが、これは「五壬」と二文字がくっついて書かれたもので、「閏月の五月」を意味します。
「壬」の字は「閏(うるう)」の門構えをとったもので、うるう月を表す文字としてよく使われますから覚えておいてください。
というわけで、この元治二年(慶応元年)の大小暦は、凧の絵柄から
となるわけです。
※「大の月、小の月」について、詳しくは「旧暦入門」のページ、「一ヶ月は29日か30日」をご覧ください。



