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絵暦・大小暦とは

2008.10.1

江戸の暦は「禁売買」

江戸時代の暦とはいったいどんなものだったのでしょう。これから実際に見ていただこうと思います。
といっても、ありふれた普通の暦では面白くありませんから、ここでは江戸の暦ならではの、絵暦または大小暦と呼ばれる面白い暦を中心にご紹介したいと思います。

最初は基本ということで、分かりやすい簡単なものから見ていきましょう。
まずはこちら。安政四年の新年の挨拶状です。

▲新年の挨拶状(安政四年・当サイト所蔵品)

年賀の挨拶文(手前)とは別に、幕府役人一覧の摺り物(後)も添えられていますが、この摺り物が実は暦も兼ねています。

幕府役人一覧の摺り物

その摺り物の右半分を拡大してみました。
暦の説明に入る前に、まず欄外の右上を見てください。
「のし 御年玉」と書かれていますね。
絵暦の類はよくこんな風に「おとし玉」として手紙のおまけに添えられることが多かったのです。

こんどはその下を見てみましょう。
「但三千枚限 禁売買」と書かれていて、これが三千枚限定で摺られたうちの一枚だと分かります。
また、「禁売買」とありますが、江戸時代の暦というのは幕府が統括していましたから、民間で勝手にカレンダーを印刷して売買することは禁じられていたためです。
街にいろんなカレンダーが溢れる現代とはずいぶん違いますね。
もっとも、こんなふうに個人間で手紙のやり取りをする分には問題なかったようです。
あくまで「許可なく勝手に売買してはいけない」ということなんですね。

で、肝心の暦がどこにあるかですが、まあこれは簡単な部類ですので、慣れない方でも見ればすぐにこれかな?と見当がつくのではないかと思います。

答は次のページで…