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旧暦のなごり

2008.9.24

旧暦が月の運行と密接に関わっていることはご理解いただけたと思います。実際、私たちがいま使っている暦の用語には、いまも旧暦にまつわるもの、とくに月に関係する言葉がたくさん残っていて、知らず知らずのうちに使っていたりします。

朔日

たとえば、1日ついたちは「朔日」とも書きますが、この「さく」という字はまさしくお月さまが新月の状態をあらわしたものです。(逆に満月のことは「ぼう」といいます)
また、「ついたち」はもともと月の始まりの「月立ち」が転じたものとも言われています。

十五夜

旧暦で満月になるのは15日目の夜だから「十五夜」。
十五夜にお月見をするのは、この日が必ず満月になるからなんですね。

晦日

30日目でまた新月に戻るわけですが、この月末の日は「晦日」ともいいます。「つごもり」と読むのですが、知らないととてもそうは読めませんよね。月が新月で暗くなる「月隠りつきごもり」が転じたものです。
「みそか」とも読み、だから一年の最後の12月の晦日は特別に「大晦日おおみそか」というわけです。
「みそか」はもともと「三十日」と書いたともいわれ、これも一ヶ月30日の月末のことを意味しています。

* * *

「ついたち」「十五夜」「みそか」など、現代のわれわれにも馴染みの深い旧暦の言葉がまだまだ残っていますね。
他にも、旧暦の三日目のお月さまを指す「三日月」や、一ヶ月の前半、後半を意味する「上弦の月」「下弦の月」などもあります。
そもそも一ヶ月の単位の「月」の字からして、お月様の「月」そのままですしね。

「月の出入乃図」増補寶暦大雑書

「月の出入乃図」増補寶暦大雑書 / 安政二年 (当サイト所蔵)

太陽と違って月には満ち欠けがありますから、これを目安に暦を作るというのはとても自然で合理的な発想だと言えます。
ところがこの旧暦、一見シンプルで簡単そうに見えますが、実際にこれでカレンダーを作るとなると意外に苦労する面もあるのです。
次回はそのあたりのお話を…。